- うちなびく
- I
うちなびく【打ち靡く】※一※ (動カ四)(1)草・木・髪などが, 横になる。 なびき伏す。
「~・く我が黒髪に霜の置くまでに/万葉 87」
(2)人が横になる。 寝る。「阿騎の野に宿る旅人~・き寝(イ)も寝(ヌ)らめやも古(イニシエ)思ふに/万葉 46」
(3)相手の意に従う。「さうじみもいささか~・きて思ひ知り給ふこと有るべし/源氏(総角)」
※二※ (動カ下二)攻撃して服従させる。II「国中を~・け, 剰(アマツサエ)他国へ打越んと/太平記 3」
うちなびく【打ち靡く】春になると草木が伸びてなびく意から「春」に, また, しなやかになびく草の意から地名「草香」にかかる。「~春の始めは/万葉 4360」「~草香の山を夕暮にわが越えくれば/万葉 1428」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.